こんにちはひらのたけしです。
憧れのバンドBodyjarに加入するためにメルボルンへ渡ったぼく。そして、憧れのBodyjarにバンド加入直談判を試み、メンバーにはなれなかったけど、バンドのお手伝いするローディーになることができました。ここまでが前回までのストーリーです。
渡豪して3ヶ月、Bodyjarのメンバー入りすべく来たオーストラリア。ここまでハイスピードで夢を現実に叶えて来ました。
目的と目標をちゃんと理解すること
直談判の結果、メンバー加入は無理でしたが、チャンスはあるだろうとローディーしながら機会を伺うことにしました。そして、Bodyjarから電話がかかってきました。次の土曜日のPM12:00にAll age showがあるから来てって内容でした。
この時のぼくは電話で英語が話せるほどのレベルではなかったんですが、なんとかギリギリ理解。ただ、ぼくが返答した英語は「OK」だけ。
そして、初めてのローディー仕事。憧れのBodyjarのスタッフとして働けることにドキドキしながらライブ会場のToTe Hotelへ向かったことを今でも覚えてます。
ライブはall age show、普段のライブは夜なので未成年は入店できません。未成年のためにall age showが週末のお昼に開催されることが多々あります。このへんは日本の音楽シーンと違うところですよね。
言葉がどうこうよりも主張することが大切
そんなお昼のライブ会場に到着すると、すでにたくさんのスタッフがバタバタ働いていました。音響さんやマネージャーさんらしき人たち。この時のBodyjarはEMIとメジャー契約を交わし、オーストラリアで一番有名なパンクバンドになっていました。
有名バンドの雰囲気を感じつつ、ステージへ行くとギターのセッティングをしている青年がいました。歳はぼくと変わらない感じで、ぼくは「ローディーなの?」と聞くと「そうだよ」と先輩ローディーが返答。「ローディーって俺だけじゃないのかよ」と驚きました。でも、有名バンドにローディーが数人いてもおかしくないよな、と直ぐに理解しました。
ギターのセッテングをしている先輩ローディーに「ぼくも手伝う」と言うと「its ok」と流される。なにか手伝おうとすると「I do」と言われちゃう感じ。なので、バタバタする中、ぼくはオロオロ自分の居場所を探すばかり。そんな中Bodyjatのメンバーが会場入りし、サウンドチェックなしで会場がオープンしました。
お客さんのほとんどは小学生から高校生で、会場の雰囲気は無邪気な子供たちが純粋な眼差しでロックスターを見ている様子。All age showっていいですね。日本でもやったほうがいい!
憧れのバンドBodyjarの機材セッティングから関わり、そしてスタッフとしてライブが見れるなんて贅沢だと思いながらライブを鑑賞。
どんな時でも自分の気持ちを素直に受け止める
17歳の時にBodyjarのCDを聞き、夢膨らませてきた。今近い距離で見ているぼく。なぜかあんなに憧れていたBodyjarなのに、かっこいいなと思わなかった。
ローディーとしてライブを見る前に2度ライブは見ている。今回が3度目。確かに人生初のライブは会って演奏を聞いただけで狂喜乱舞していた。内容なんてどうでもよかった。ただ、今回、落ち着いてプレーヤーとしてBodyjarのライブを見て、プレーヤー目線でみようと思った訳ではないけれど、自然とそうなった。
昼開催のall age showということもありメンバー眠そう、ステージングも流してる感じぎみ。見た目の印象も、こんなに不恰好だっけ?ってのが視覚的に入って来て、心の中で「かっこよくないな」てすごく思った。
「このバンドに本当にメンバー入りしたいのか?」と、自分に問いかけてた。ライブを見終わるまでに「これは違う」、「違う」と答えがでた。
夢追い求めて振り出しに戻る
4年間、日本でBodyjarのCDをアホほど聞いて想像が想像を超えるほど想像していた。本当に曲はカッコいい。ただ、落ち着いて見たら「かっこよくなかった」。
骨埋める気できたメルボルン。
どうしよ。急に夢がなくなった。
つづく
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