アンナプルナの朝日がぼくに勇気を与えた

ひらのたけし自伝

ひらのたけしです。

父と共に来たネパール。人生初の最貧国旅は本当に見るものすべてが新鮮でした。貧しい国だけど子供達が英語を流暢に話すんですよ。しかもしっかり物を売り込んでくる。言葉が実用的に使われて学びが理にかなってます。

数日カトマンズで滞在した後は1人でポカラへ行きました。

カトマンズからポカラへ

(カトマンズ市内)

なぜぼくがポカラへは向かったのかは特に理由はありません。父から「ポカラでも行ったら?観光地だし綺麗な場所だよ。」と言われたので行くことにしたんです。

カトマンズからポカラへ断崖絶壁をボロボロのバスで移動しました。そんな絶壁を見るとバスが転がり落ちた残骸がゴロゴロあるではないですか。道中は楽しく行けましたが、よくよく考えたら結構肝を冷やしていました。

(ポカラ:バスターミナル)

ポカラ到着。バスターミナルで下車すると、宿の客引きが引くほどウジャウジャいて困りました。泊まる宿は父の知り合いを通して予約していたので、その人が来るのを客引き達とバスターミナルで待つ羽目に。客引きに「クレジットカード持ってるか」と聞かれて「胡散臭いなこの人」と思ったのを覚えています。

1時間ほど待つと宿のスタッフがバイクでやって来ました。ホテルまでバイク二人乗りで連れて行ってもらいました。

(ホテルからアンナプルナの風景)

着いたホテルがなんと高級ホテル!2泊1万円しました。後ほどネパールでこの価格はボラれたと気づくんですが。

泊まってるほかの宿泊客を見ると良い感じのお金持ちさん。ま、仕方ないと部屋の中を見るとめちゃ豪華、そして窓を開けるとアナンプルナ山が目の前にドカーンと絵のキャンパスのようにそびえている。

2日間で1万円の価格に納得しました。

山と朝日がボクに勇気をくれた

ポカラに来てからは特に予定はなかったので、ホテルの人から「アンナプルナ山からの朝日が見れるよ」とアドバイスをもらったので朝早く起きて車で連れて行ってもらいました。

山に登って朝日を見るのが好きかと言われると、そこまでセンチなほうではないですが、なんとなく、行ってみようかなとやってきました。

(アンナプルナ山の朝日)

そして、暗いや闇から朝日が少しずつ現れ、周りがオレンジ色に包まれるのをボーッと見ていたボクなんですが、「俺もヨーロッパツアー行きたい。Mach Pelicanに電話しなきゃ」って強く思いました。

ネパールに来る前にMach pelicanのヨーロッパツアーが決まっているのを知っていたけど、何にもアクションが取れなくて、現状のメンバーでもないし、メルボルンにいないし、などと思うとぼくも「ヨーロッパーツアー行きたいから連れてって」なんて言える立場じゃないと悶々としてた。

でも、アンナプルナ山の朝日を眺めて浮き出た気持ちは「俺もヨーロッパでみんなと演奏したい」彼らにどう思われててもいいから、気持ちを伝えよう。

ポカラになんの思い入れもないけど、来てよかったし、15年経ってもポカラには良い思い出がある。ポカラに何があるかではなくて、ぼくがこの地で何を感じたか。が思い出ですね。

まとめ

ふらり訪れたネパール旅行。土ほこりが立ち込める街は今まで訪れた街よりもインパクトが強い国でした。日々を生きる力を感じ、自分が何をやりたいのか。ということに向き合えることが出来た。

日本に帰りメルボルンに住むMach pelicanのリーダーとし君に電話。「ぼくもヨーロッパツアーで演奏したいので連れて行ってください」と伝えた。

手が震え、声が震える思いで電話したのを今でも覚えています。

リーダーのとし君から「メンバーと話し合うから折り返すね」と電話が終わり、翌日電話がかかって来ました。

「一緒にヨーロッパツアーへ行こう」と聞いた時は、1人で部屋の中で大声で叫んた。

そして6ヶ月後のヨーロッパツアーに向けて準備が始まった。

つづく

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